> 材料 > 表面硬化合金(HRC55~70)硬旋削におけるUSN100・BN91 CBNインサートの選定と切削条件

表面硬化合金(HRC55~70)硬旋削におけるUSN100・BN91 CBNインサートの選定と切削条件

UHDは、Stellite、ニッケル基・鉄基肉盛層などHRC55~70の表面硬化合金の硬旋削に向け、粗加工・断続切削にはUSN100整体ろう付けCBNインサート、仕上げ・連続切削にはBN91全面CBNインサートを提案します。加工条件に応じた選定と切削パラメータの導入により、刃先損傷リスク、工具交換頻度、量産工程の管理性を検討しやすくします。

Stellite、ニッケル基・鉄基肉盛層などの表面硬化合金は、硬度勾配、気孔、スラグ巻込み、未溶着部により切削負荷が変動しやすい材料です。硬旋削を安定して量産へ導入するには、単にCBNを選ぶのではなく、粗・仕上げ工程と断続・連続切削を分けて考えることが重要です。

UHDでは、欠陥や衝撃を伴いやすい粗加工にUSN100 Integral Brazed CBN Insert Series(整体焊接CBN刀片系列)、連続切削で寿命と寸法安定性を重視する仕上げにBN91 Full Face CBN Insert Series(全贴面CBN刀片系列)を提案します。

表面硬化合金の硬旋削用CBNインサート

表面硬化合金用 CBNインサート選定・切削条件の目安

材料硬度 代表的なワーク 加工条件 推奨シリーズ Vc (m/min) f (mm/rev) ap (mm)
表面硬化合金
(Stellite/ニッケル基/鉄基肉盛、HRC55~70)
肉盛補修ロール、バルブシート 粗加工、気孔・スラグ巻込みあり UHD USN100
Integral Brazed CBN Insert Series
40~80 0.10~0.25 0.5~2.0
表面硬化合金
(Stellite/ニッケル基/鉄基肉盛、HRC55~70)
スクリュー表面、耐摩耗板 仕上げ、連続切削 UHD BN91
Full Face CBN Insert Series
60~120 0.05~0.20 0.1~0.5

※数値は導入時の参考範囲です。機械剛性、把持、振れ、肉盛層の厚み・欠陥量、断続度に応じて調整してください。

工程別の使い分けと導入ポイント

粗加工:USN100

余肉が大きく、溶接ビード、段差、気孔や硬質点による断続衝撃がある場合に適します。まず低めの条件から開始し、欠け・剥離・振動の有無を確認します。

仕上げ:BN91

表層が比較的均一で連続切削となる仕上げ工程に適します。加工時間、摩耗形態、寸法推移を記録し、予測可能な交換基準を設定します。

  1. 肉盛材の種類、硬度、層厚、欠陥状況、機械・チャック条件を確認します。
  2. 粗加工で余量を安定して除去し、仕上げ工程への衝撃を抑えます。
  3. 保守的な条件で試削後、Vcまたはfを段階的に調整します。
  4. 刃先欠損、摩耗、寸法変化と交換時点を標準化します。

適用上の留意点

本提案はHRC55~70の肉盛表面硬化合金の硬旋削を対象とします。実際の工具寿命と加工面は、ワークの均一性、余量配分、設備剛性、把持安定性、冷却条件に左右されます。UHDは試削情報をもとに、USN100・BN91の選定と条件設定を段階的に検討します。

おすすめ商品

技術ソリューションを入手する

加工対象物、数量、および必要な工具についてお知らせください。弊社チームが最適なソリューションをご提案いたします。

あなたの名前 *
メールアドレス *
連絡先 *
会社名
ご要望をお聞かせください