軸部・フランジの粗取り
大きな取り代や段差による断続負荷がある場合は、ろう付けCBNインサートを中心に検討します。粗加工で求められる耐衝撃性を優先し、後工程の仕上げ代を安定して残すことを目指します。
40Cr、42CrMo、GCr15をHRC55~62に焼入れした機械主軸では、硬旋削時の断続衝撃、取り代の変動、仕上げ寸法のばらつき、溝部のバリや引っかき傷が生産安定性を左右します。UHD(Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd)は、主軸の軸受け部、フランジ、オイルシール部、逃げ溝・シール溝を対象に、加工工程ごとにCBNインサートを役割分担させる硬旋削ソリューションを提案します。
一つの工具で全工程をカバーするのではなく、粗加工では耐欠損性、仕上げでは寸法・表面品質の再現性、溝加工では形状安定性を重視します。量産主軸から個別条件への対応まで、材料、加工余量、装着状態、要求精度に合わせて構成を検討できます。
段差部やR部の多い主軸、取り代が安定しにくいワークでは、切込み時の衝撃により刃先の欠けやチッピングが起こりやすくなります。
粗加工には高い取り代除去能力と刃先強度が求められる一方、軸受け部やオイルシール部の仕上げには寸法の安定性と表面品質の管理が必要です。
汎用インサートでの溝加工は、振動、切りくず滞留、刃先欠損の影響を受けやすく、溝幅・溝底・側面の品質が不安定になる場合があります。
焼入れ鋼の硬旋削では、CBN材種・刃先形状・インサート構造と、実際の切削負荷を整合させることが重要です。本構成は、「重負荷での粗取り」→「安定した精旋削」→「重要部の高精度仕上げ」→「専用工具による溝成形」という流れで、主軸の各部位に対応します。
| 加工工程 | 推奨CBNインサート | 主な対象部位 | 重視するポイント |
|---|---|---|---|
| 重負荷粗加工 | ろう付けCBNインサート | 軸部の粗取り、フランジ、R部 | 断続衝撃への対応、刃先強度、取り代除去 |
| 量産仕上げ | コーティングCBNインサート | 軸受け部、オイルシール部 | 乾式高速仕上げ、寸法の一貫性、表面品質 |
| 高精度仕上げ | ソリッドCBNインサート | 高精度が求められる主軸軸受け部 | より厳しい表面・形状要求への対応 |
| 溝・成形加工 | CBN溝入れインサート | 逃げ溝、シール溝 | 溝形状の再現性、バリ・引っかき傷の抑制 |
大きな取り代や段差による断続負荷がある場合は、ろう付けCBNインサートを中心に検討します。粗加工で求められる耐衝撃性を優先し、後工程の仕上げ代を安定して残すことを目指します。
量産工程の仕上げでは、コーティングCBNインサートを用い、寸法のばらつきや表面の波打ちを管理しやすい加工条件を検討します。乾式硬旋削の適用も加工設備・条件に応じて判断します。
形状誤差や表面品質への要求がより厳しい箇所では、ソリッドCBNインサートを選択肢とします。ワーク剛性、把握方法、機械精度を含めた加工系全体での確認が重要です。
溝幅、底部形状、側面品質が重要な箇所には、専用のCBN溝入れインサートを適用します。汎用旋削工具に成形加工を兼任させる際の妥協を減らし、工程の安定化を図ります。
CBNインサートの選定は硬度だけで決まりません。安定した硬旋削のためには、加工条件を工程別に整理することが有効です。
UHDは、CBN材料およびダイヤモンド材料の開発、デジタル化された生産体制、高精度3D光学検査を基盤に、超硬切削工具とカスタム対応を提供しています。焼入れ主軸の硬旋削では、ワーク図面、材質・硬度、加工部位、取り代、現行工具の課題をもとに、ろう付けCBN、コーティングCBN、ソリッドCBN、CBN溝入れインサートの組み合わせを検討します。
標準インサートの選定に加え、特殊な形状や加工条件には非標準の成形工具にも対応可能です。工具導入後の加工条件確認、修磨・再生を含む運用面についても、実際の生産要件に沿った協議を進めます。
加工対象物、数量、および必要な工具についてお知らせください。弊社チームが最適なソリューションをご提案いたします。