USN100 Integral Brazed CBN Insert Series
UHDの両面使用可能な整体ろう付けCBNインサートです。気孔や夹雑物を含む肉盛層、溶接ビードの不均一、断続切削など、刃先に衝撃が加わりやすい粗加工での使用を想定します。
- 余肉が大きい粗加工
- 気孔・夹雑物・硬質点などの欠陥が見られる肉盛層
- 段差、断面、溶接ビードに伴う断続切削
- チッピングや欠損による非計画停止を抑えたい工程
Stellite、ニッケル基肉盛、鉄基肉盛などの表面硬化合金(HRC55~70)は、硬さそのものに加え、肉盛層の組織ばらつき、気孔、スラグ巻込み、未溶着部、硬質点などが硬旋削の安定性を左右します。特に修復部品や耐摩耗部品では、「切削できる」ことと「量産工程で安定して加工できる」ことは同じではありません。
UHD(Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd)では、粗加工・断続切削・欠陥リスクの高い工程にはUSN100 Integral Brazed CBN Insert Series、連続切削の仕上げ工程にはBN91 Full Face CBN Insert Seriesという役割分担を推奨しています。加工工程、断続性、肉盛層の状態に合わせてCBNインサートを選定することで、試削から量産条件の標準化までを進めやすくなります。
肉盛層を持つワークには、圧延ロールの再生、バルブシート・シール面の補修、スクリュー表面、耐摩耗板、耐摩耗リング・スリーブなどがあります。HRC55~70の硬度域では、切削抵抗と刃先負荷が大きく、さらに肉盛品質や余肉の不均一さによって衝撃が繰り返し発生することがあります。
表層、母材、熱影響部の硬度や組織が一様でない場合、切削抵抗が変動し、刃先への負荷も安定しにくくなります。
気孔、夹雑物、未溶着部、溶接ビードの段差などは断続衝撃の原因となり、チッピングや刃先欠損のリスクを高めます。
粗加工では耐衝撃性、仕上げでは寿命の再現性、寸法安定性、表面品質および計画的な工具交換が重要になります。
表面硬化合金の硬旋削では、1種類のインサートですべての工程を担わせるのではなく、粗加工と仕上げ加工を分けて考えることが有効です。粗加工側で不安定要因を抑え、仕上げ側で品質と寿命の管理を行うことで、工程ごとの目的を明確にできます。
UHDの両面使用可能な整体ろう付けCBNインサートです。気孔や夹雑物を含む肉盛層、溶接ビードの不均一、断続切削など、刃先に衝撃が加わりやすい粗加工での使用を想定します。
UHDの全貼面CBNインサートです。連続した安定切削において、寿命の安定性、寸法の再現性、表面品質、および交換タイミングの管理を重視する仕上げ工程に適しています。
| 加工工程・工況 | 推奨シリーズ | 切削速度 Vc | 送り f | 切込み ap | 選定の主眼 |
|---|---|---|---|---|---|
| 粗加工 気孔・夹雑物があり、断続衝撃を伴う条件 |
USN100 Integral Brazed CBN |
40~80 m/min | 0.10~0.25 mm/rev | 0.5~2.0 mm | 耐チッピング性を優先し、粗加工で余肉と不安定要因を処理する。 |
| 仕上げ加工 表層が均一で、連続切削を維持できる条件 |
BN91 Full Face CBN |
60~120 m/min | 0.05~0.20 mm/rev | 0.1~0.5 mm | 安定摩耗を基準に、寿命・寸法・交換点を管理する。 |
余肉除去と負荷への対応を優先するならUSN100、寸法・表面品質・寿命管理を優先するならBN91を基本に検討します。
段差、穴、ビード、局部欠陥により衝撃が繰り返される場合はUSN100を優先します。連続した安定切削にはBN91が適します。
修復ワークなどで欠陥を避けにくい場合は、リスクを粗加工側へ集約します。品質が安定した量産ワークではBN91による仕上げ条件の標準化を検討できます。
表面硬化合金の加工では、インサート単価だけでは実際の負担を判断しにくい場合があります。特に断続衝撃を伴う粗加工では、突発的なチッピングや欠損が停止、再段取り、ワークの再加工につながることがあります。仕上げ工程では、寿命のばらつきが寸法管理や生産タクトに影響します。
評価時には、インサート利用率、加工時間または加工個数、交換頻度、停止要因、仕上げ品質、在庫管理を同じ枠組みで確認することが重要です。粗加工にUSN100、仕上げにBN91を配分する考え方は、各工程で管理すべきリスクを明確にするための選定方法です。
本ページの選定方針は、Stellite、ニッケル基、鉄基などのHRC55~70の表面硬化肉盛層に対する硬旋削を対象としています。非鉄金属、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304・SUS316など)、軟鋼では、材料に応じた別の工具材種・刃先仕様を検討してください。
UHDは、CBN・PCD超硬質切削工具および非標準工具の提供を通じ、材料、工程、切削の連続性、肉盛層状態に基づく工具選定を支援します。HRC55~70の肉盛層を粗加工する場合はUSN100、安定した連続切削で仕上げる場合はBN91を起点として、実機条件に合わせた検証を進めてください。
加工対象物、数量、および必要な工具についてお知らせください。弊社チームが最適なソリューションをご提案いたします。