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等速万向節の淬硬鋼内径精密仕上げ:UHDCBNインサートで加工一貫性と生産効率を改善

Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd
2026-08-21
顧客事例
UHDは、S55C・HRC58~62の等速万向節内径精密仕上げにCBNインサートUPN312/860(TNGA160416)を適用。小切込み加工の安定化により、表面品質、寸法のロット一貫性、工具寿命および自動化ラインの生産効率を改善した事例です。
S55C淬硬鋼製等速万向節の内径をCBNインサートで精密仕上げする自動化CNC旋削加工

自動車伝動系部品の量産では、内径仕上げにおける表面品質、寸法の安定性、工具交換の予測可能性が、生産ライン全体の稼働品質を左右します。特に高硬度材を小切込みで加工する場合、工具の刃先状態と個体間の一貫性は、無人化・自動化運転を支える重要な条件です。

本事例では、UHD(Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd)が、S55C焼入れ鋼製等速万向節の内径精密仕上げにCBNインサートを適用し、小切込み条件における加工安定性と生産効率の改善を支援したプロセスを紹介します。

加工対象と生産上の課題

ワーク 等速万向節(CVジョイント)
被削材 S55C焼入れ鋼、HRC58~62
加工工程 内径の精密仕上げ・乾式連続切削
生産形態 自動化CNC旋削による連続量産

対象となった自動車部品製造企業は、主機メーカー向けの供給体系に対応する量産ラインを運用していました。内径精密仕上げでは、約0.2 mmの小切込みで高硬度材を加工するため、微小な刃先の不安定さが表面状態や寸法変動に直結しやすい条件でした。

導入前に確認された主な課題

  • 小切込み仕上げ時に細かな工具目が現れ、表面品質の安定化が必要だった
  • 連続加工において内径寸法のばらつきが生じ、検査・手直しの負担につながっていた
  • 工具寿命が限られ、交換頻度の増加がラインタクトに影響していた
  • 工具ごとの性能変動により、無人運転に求められる再現性を確保しにくかった

UHDによるCBNインサートの選定と加工条件

UHDは、焼入れ鋼の内径精密仕上げに対し、PCBN複合ろう付け構造のCBNインサートを提案しました。小切込み領域で切削負荷を安定させ、表面品質と工具寿命管理の両立を目指した選定です。

項目 適用内容
インサート型式 UPN312 / 860
インサート仕様 TNGA160416
切削方式 乾式・連続切削
切削速度 Vc 180 m/min
切込み量 ap 0.2 mm
送り f 0.08 mm/rev
小切込みの焼入れ鋼仕上げでは、速度だけを優先するのではなく、刃先の安定、装着再現性、寿命のばらつきを含めて条件を設計することが重要です。

導入時に実施した最適化ポイント

01

小切込み経路の安定化

工具を安定した負荷領域で使用できるよう加工経路を調整し、微小振動に起因する表面欠陥の抑制を図りました。

02

装着一貫性の管理

ろう付け構造の精度を活かし、工具装着時のばらつきが寸法に及ぼす影響を低減する方向で確認を行いました。

03

ラインタクトとの整合

自動化ラインの運転サイクルに合わせ、工具寿命および交換タイミングを管理しやすい運用を検討しました。

04

同一条件での比較評価

従来使用していた欧州・米国ブランドのCBN工具と同条件で比較し、加工効率と寿命の差異を確認しました。

同一加工条件下での確認結果

比較評価では、切削速度を高めながら、加工時間と単刃当たりの使用数に改善が確認されました。以下は当該プロジェクトにおける導入前後の記録です。

評価項目 従来条件 UHD CBNインサート適用後 確認された変化
切削速度 160 m/min 180 m/min 向上
1個当たり加工時間 30秒 25秒 約17%短縮
単刃寿命 400個 600個 約50%向上

定性的に確認された改善点

  • 表面の工具目が減少し、仕上げ面の安定性が向上
  • ロット内の寸法一貫性が改善し、検査時の変動が低減
  • 工具交換頻度が下がり、設備の連続運転を支援
  • 予測しやすい工具寿命管理により、自動化ラインへの適応性が向上

適用が検討しやすい加工シーン

本事例の条件と評価結果は、すべての加工環境に同一の結果を保証するものではありません。被削材の組織、機械剛性、内径形状、装着精度および要求粗さを確認したうえで、条件設定を行う必要があります。一方で、次のような工程では、CBN精密加工の検討材料となります。

  • HRC55以上の高硬度鋼部品における内径・外径の精密仕上げ
  • 0.2~0.5 mm程度の小切込みによる精車工程
  • 等速万向節、軸受部品、歯車・伝動部品などで寸法一貫性が重視される量産加工
  • 工具交換計画を標準化し、連続運転の安定化を図りたい自動化CNCライン
  • 表面品質、工具寿命、加工タクトを総合的に見直したい自動車部品加工

高硬度鋼の安定加工は、工具と工程の適合から

焼入れ鋼の内径仕上げでは、工具材種だけでなく、刃先形状、インサート構造、切削条件、装着精度、交換管理を一体で検討することが重要です。UHDはCBN・PCD超硬切削工具と非標準カスタム工具を通じて、自動車、風力発電、建設機械などの精密金属切削工程に対応しています。

S55Cをはじめとする高硬度材の精密加工については、ワーク形状、硬度、加工代、設備条件および目標品質をもとに、適切なCBNインサート仕様と加工条件をご相談いただけます。

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