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冷硬鋳鉄(HRC50-65)加工におけるCBNインサートの選定と加工安定化

Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd
2026-08-06
調達に関する決定
UHDは、冷硬鋳鉄(HRC50-65)の圧延ロール、カムシャフト、ポンプケーシング加工に向け、強断続粗加工用USN100と連続・軽断続仕上げ用BN91のCBNインサート選定、切削条件、導入検証の要点を解説します。
冷硬鋳鉄製圧延ロールとカムシャフトを加工するUHD CBNインサート

冷硬鋳鉄は、圧延ロール、カムシャフト、ポンプケーシング、ライナーなどに用いられる一方、硬い表層と脆い組織、鋳造由来の不均一部が切削を難しくします。とくに硬度HRC50~65の加工では、粗加工での刃先欠損・チッピングと、仕上げでの寿命や表面品質のばらつきを、別の課題として管理することが重要です。

Henan UHD Ultrahard Tools Co., Ltd(UHD)は、工程と断続度に応じたCBNインサートの使い分けを提案します。強断続・重負荷の粗加工には整体ろう付けCBNインサートUSN100、連続または軽断続の半仕上げ・仕上げには全貼面(フルフェース)CBNインサートBN91を適用する考え方です。

冷硬鋳鉄加工で粗加工と仕上げを分ける理由

冷硬鋳鉄の旋削では、同じワークでも工程ごとに工具へ求められる性能が異なります。強い断続、硬皮の不均一、砂穴・気孔、断面変化などがある粗加工では、まず衝撃に耐え、刃先の欠損や脱落を抑えることが優先されます。一方、連続切削に近い仕上げ工程では、寸法、表面、工具寿命をロット内で安定させることが中心課題です。

粗加工:まず「衝撃に耐える」

大きな取り代、断続的な切込み、鋳造欠陥によるランダムな衝撃がある場合は、抗チッピング性を重視します。主な管理対象は、崩れ、欠け、刃先の脱落による予定外停止です。

仕上げ:次に「長く安定させる」

連続または軽断続の半仕上げ・仕上げでは、耐摩耗性と寿命の再現性が重要です。表面のむしれ、ばり、寸法ドリフトを抑え、量産での安定した加工につなげます。

工程・断続度によるCBNインサートの選定

冷硬鋳鉄加工では、1種類のインサートで強断続粗加工から高品質仕上げまでを担わせるより、工程と断続の強さで工具を分けるほうが、加工条件と工具寿命を管理しやすくなります。

加工工程・工況 推奨シリーズ・材種 切削速度 Vc 送り f 切込み ap
重負荷粗加工・強断続
圧延ロール、ポンプケーシング、ライナーなど。硬皮、欠陥、断面変化に伴う衝撃がある工況。
UHD 整体ろう付けCBNインサート
USN100

耐衝撃性を優先し、崩れ・脱落リスクの抑制を目指す選定。
50~100 m/min 0.15~0.40 mm/rev 0.5~3.0 mm
半仕上げ・仕上げ・連続または軽断続
圧延ロール仕上げ、カムシャフト、羽根車、耐摩耗部品など。寸法・表面の安定性を重視する工況。
UHD 全貼面(フルフェース)CBNインサート
BN91

広いCBN貼付面を活かし、連続切削での耐摩耗性と寿命の一貫性を重視。
80~150 m/min 0.08~0.20 mm/rev 0.2~0.8 mm

上記はHRC50~65の冷硬鋳鉄における一般的な開始条件の目安です。実加工では、機械剛性、ワークの把握、突出し、冷硬層の均一性、断続の程度、加工代に応じて調整してください。

USN100とBN91の使い分け

USN100:強断続・重負荷粗加工向け

UHDの整体ろう付けCBNインサートシリーズに属するUSN100は、冷硬層の脆さや鋳造欠陥に起因する衝撃が想定される粗加工で、刃先の耐衝撃性を重視する選定です。

  • 断続外形、孔・溝の通過、断面変化がある加工
  • 大きな取り代を伴う重負荷旋削
  • 崩れ、チッピング、脱落が主な工具損傷である場合

BN91:連続・軽断続の安定仕上げ向け

UHDの全貼面CBNインサートシリーズに属するBN91は、連続または軽い断続条件において、耐摩耗性、寿命の安定性、表面品質の一貫性を重視する選定です。

  • 半仕上げ・仕上げで寸法と表面の安定が必要な加工
  • 量産における工具寿命のばらつきを管理したい場合
  • 研削工程の代替・削減を検討する旋削工程
同一ワークに断続粗車と連続仕上げが混在する場合は、 粗車をUSN100、仕上げをBN91とする工程分割が基本です。仕上げ用インサートに強い断続衝撃を負担させないことが、工具損傷と工程変動の抑制につながります。

導入時に確認したい情報

CBNインサートの選定精度は、ワークと加工状態に関する情報の具体性に左右されます。遠隔での技術協議や海外拠点への展開でも、以下を共有することで条件設定を進めやすくなります。

  • ワーク情報:材質、硬度範囲、冷硬層の深さと均一性、欠陥が出やすい箇所
  • 工程情報:粗加工・半仕上げ・仕上げの区分、加工代、目標サイクルタイム
  • 設備・治具:主軸出力、ホルダ・シャンク仕様、把握方式、ワークの突出し
  • 現在の損傷形態:チッピング、脱落、逃げ面摩耗、むしれ、ばり、寸法変動の有無
  • 評価基準:表面粗さ、寸法公差、加工個数・時間・加工長による寿命評価方法

加工条件を安定化させる3段階の検証

  1. 1 保守的な条件から加工可否を確認
    USN100は切削速度の低~中域、BN91は中域かつ送りの低~中域から開始し、最初に刃先状態、表面、寸法の安定性を確認します。
  2. 2 損傷形態を起点に条件を調整
    粗加工で崩れが続く場合は、切込み・送りの急変や断続要因を先に見直します。仕上げで寿命がばらつく場合は、加工代の変動、工具経路の停止、二度切りを確認したうえで、Vcとfを微調整します。
  3. 3 条件を工程標準として固定
    インサート材種、ホルダとクランプ方法、条件範囲、交換基準、異常判定を加工票に記録します。これにより、担当者や拠点が変わる場合にも工程を再現しやすくなります。

安定加工のための注意点

  • 機械・把握剛性:振動はチッピングと表面の波打ちを増幅させます。工具突出しとワークの把握状態を確認してください。
  • 加工代の一貫性:BN91を用いる仕上げ工程では、前工程の取り残しや加工代の変動が寿命・表面品質の変動につながります。
  • 切りくずの排出:鋳鉄の切りくずは細かくなりやすい一方、深い箇所や複雑形状では再切削が起こり得ます。工具経路、必要な刃先処理、排出性を確認してください。
  • 適用範囲:USN100は耐衝撃性を重視する粗加工向けであり、最終仕上げの表面品質を最優先する用途には専用の仕上げ構成が適します。BN91は連続・軽断続向けで、強断続かつ大きな取り代の粗加工には推奨されません。

UHDは、冷硬鋳鉄の圧延ロール、カムシャフト、ポンプケーシングおよび耐摩耗部品の加工に対し、CBN材料、インサート構成、刃先仕様、加工条件の検討を支援します。工序分割、条件ウィンドウ、損傷形態のフィードバックを共有することで、強断続粗加工から安定仕上げまで、実際の加工条件に沿った導入検証を進めます。

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